No.4 ワイン会 ( 2011.03.07 )
2011年 3月 8日 火曜日 晴れ
ワインの簡単な説明です。
NOBLE CUVEE de Lanson BLUT 1989
ランソンは1760年創業の歴史あるメゾンです。
ランソンの特徴はマロラクティック発酵 を行わないのが特徴です。
リンゴ酸 ( Malic acid ) が 乳酸 ( Lactic acid ) に変化することを、マロラクティック発酵 ( Malo - Lactic Fermentation 、略して MLF ) といいます。
主なブドウ由来の有機酸は、酒石酸とリンゴ酸ですが、このうちリンゴ酸が乳酸によって、乳酸と炭酸ガスに分解されます。リンゴ酸が乳酸に変化すると酸味がやわらかになります。
MLF を行わな いと、リンゴ酸はそのままですので、青リンゴのような爽快さが保たれます。
MLFを行わないシャンパンは珍しく、このランソンの他には、私の大好きなクリュグとサロンが代表的です。
MLF を行わない場合は、酸を落ち着かせるために長い瓶熟成が必要です。
この NOBLE CUVEE de Lanson BLUT は、すべて特級のブドウからつくられます。
構成はヴェルズネーとヴェルジーのピノノワール が29%と、アヴィーズ、オジェ、メニル、シュイイのシャルドネが 71%です。
CHASSAGNE MONTRACHET 1ER Cru EN VIRONDOT Domaine Marc Morey & Fils 2004
シャサーニュ モンラッシュの中心部に位置するドメーヌで、1920年にフェルナンド モレイが設立しました。ドメーヌ名は彼の息子の名です。現在の当主は3代目のモラール夫妻です。
低農薬栽培を実施し、テロワールを忠実に反映させようとしています。樽香を押さえるため、新樽は25〜30%にして、焼きもミディアムに仕上げています。
CHASSAGNE MONTRACHET 1ER Cru EN VIRONDOT は、丘の上部に位置し、上品な酸をベースに果実味、ミネラル、樽香がバランスよくボリューム感を出しています。
VOLNAY 1er Cru Selection NICOLAS POTEL 1989
ヴォルネイはポマールのすぐ南に位置しています。ポマールよりも優雅で、絹やビロードの肌理
をもつ繊細なワインだと称されています。
ニコラ ポテルはヴォルネイ村の生まれですが、ブルゴーニュの著名ドメーヌの他にオーストラリアやカリフォルニアでも修行を重ねました。1997年にメゾン ニコラ ポテル を設立しましたが、2009年にメゾンを去り、親会社のコタン フレールが、メゾン ニコラ ポテルを運営しています。
Selection NICOLAS POTEL は、ニコラ ポテルが買い付けたワインです。状態が良いのは当然として、自らのワイン哲学と同じ、すなわちテロワールをきちんと反映したエレガントさ、フィネスが感じられる自然な味わいのあるワインを厳選したものです。
CHATEAU PAVIE 1989
ボルドーのサンテミリオンの第1特別級全体の中で、最大の畑を持っています。以前のパヴィはあまり評価が高くありませんでしたが、1979年のヴィンテージ以降は、凝縮した色の濃いワインに変わってきました。1980年代のものは、熟成するまでに最低7年から10年は瓶で寝かせる必要があるといわれます。
ブレンドの比率は、メルロが55% 、カベルネフランが25% 、カベルネソーヴィニョンが20%
です。
CHATEAU GUIRAUD
ソーテルヌ地区の最大のブドウ園のひとつですが、特徴的なのはソーヴィニョンブランが高い比率で用いられているにもかかわらず、とてもゆたかな味わいであることです。これは新樽の使用や遅い収穫とともに、ブドウ畑に頻繁に出ることにより、一番熟したソーヴィニョンブランを多く使ったことによるものです。
ブレンドの比率は、セミヨンが65%、ソーヴィニョンブランが35%です。