No.365 てんぷら「板前てんぷら 成生」(2013.09.01)

静岡市の「板前てんぷら 成生」に行きました。
このお店のご主人の志村剛生氏はいい仕事をされます。
正直に述べて、驚きました。

てんぷらを食べて私の考え方が変わったのは、「みかわ」の早乙女氏の揚げたてんぷらを食べたときでした。
そのお弟子さんの「天麩羅 なかがわ」の中川氏のてんぷらも好きです。
そして「楽亭」の石倉氏のてんぷらも味わい深く、そのお弟子さんの「天ぷら 清壽」も好みです。
これらの有名店に匹敵するお店がこの「板前てんぷら 成生」です。

理論的に考えられる志村氏は早乙女氏に通ずると感じました。
早乙女氏の揚げるてんぷらよりも蒸している(噛んだときにジューシー)?
志村氏は勉強熱心な方で、これからどのように進化するのだろうかと思うと期待が膨らみます。
志村氏のてんぷらを支える「サスエ前田魚店」の前田氏の存在も大きいです。
お二人が相談して極上の料理にしていると感じました。
今回は、ハタの鱗揚げが絶品でした。穴子、太刀魚、鮑も美味しかったです。


持ち込ませていただいたシャンパンです。
ローラン・ペリエのグラン・シエクル 1990です。
秘蔵のシャンパンのひとつです。

ローラン・ペリエ社のフラッグシップでありながら、ヴィンテージ表記がないものが多いです。
世の中のプレステージ・キュヴェがほとんどヴィンテージ品であるのに対し、「グラン・シエクル」は、あえてヴィンテージシャンパンではなく、 “マルチ・ヴィンテージ”シャンパンとして世に送り出されたようです。
シャンパンの本質を深く追求していくと異なる特徴の調和になる」というドゥ ノナンクール会長の深い思いがこめられているそうです。

このシャンパンを温度を変えて、グラスを変えて飲みました。
志村氏の揚げるてんぷらにとてもマッチしていました。